音楽関係の仕事についての解説
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新型コロナ禍前までの経験上のはなしのため、現在の状況と違うことも多々あるかもしれませんのでご容赦ください。

アコギ演奏と言えば弾き語り主体のアーティストがたくさんいます。
今は難しくなってしまいましたが、あなたはアコギ演奏のライブをご覧になったことはありますでしょうか?

きちんとしたライブハウスはもちろんのこと、
商業施設の広場や地域イベントの特設ステージなど、
音楽ライブやイベントはたくさんの人の手から成り立っています。

仮にステージに立つのが一人のインスト弾き語りスタイルであったとしても、
表には見えてこない複数の仕事でできています。

こちらの記事では演奏から少し離れて、
音楽関連の業務に4年間弱従事していた筆者が体験した音楽関連の実際のお仕事についてお話します。

音楽のお仕事のしかたは大きく分けると2つ

ライブ演奏を想定して見てみましょう。
およそ音楽のお仕事は大雑把に分けるとステージの演者か裏方の2つに大別されます。

演者側ならアーティストやミュージシャンなど様々な呼び名がありますが、基本的に自営業の方が一般的です。
プロダクションに所属している方もマネジメント契約をしているのみで、
経営自体はお一人なり自社を持っているという方が多くいらっしゃいます。

裏方には仕事も複数の種類があり、就業方法も様々な方法があります。
労働人口としては裏方側のいずれかの職種についていらっしゃる方の方がとても多いです。
下記でさらに裏方と呼ばれるお仕事をそれぞれ見ていきましょう。

裏方のお仕事その1/技術系のお仕事

一番現実的な就業方法として、技術スタッフ職があります。
コンサート制作には欠かせない存在です。
おおまかに分けると、

音楽関係の仕事 技術職
  • 音響
  • 照明
  • 舞台設営

という区分になります。

音響や照明、舞台設営スタッフは専門学校が全国にあり、
募集職種としても大手転職サイトをはじめハローワークなどにも募集がかけられていることが多くあります。

厚生労働省管轄の職業・職種紹介サイトでもいくつか紹介されております。

技術系職種の働き方の傾向ややりがい

勤務形態
働き方としては、イベントは基本土日に実施されることが多いため、
必然的に土日祝が休日になることはほぼなくなることが多いです(音響や舞台設営会社でも事務方の業務についていればカレンダー通りの休み)。

雇用形態としては正社員のサラリーマンも多いですが、
一人親方として個人で機材を一式取り揃えて現場しごとを請け負っている自営の方など、
様々な働き方の方がいらっしゃいます。

給与形態
給与イメージはアニメ制作会社などクリエイテイブ系の現場労働の体系に近いです。
傾向的に小さな規模の会社が多いため、
どうしても基本給が低くなったり、賞与に関しても企業規模によっては無いところもあります。
資本があり大所帯のところですと福利厚生も行き届いている企業もあります。

業務イメージ
音響機器はかなり重く、
照明機材や舞台設営機材もかなり重量のあるものが大半のため、かなり肉体労働です。
加えてオペレートを行う段階になると非常に神経も使わなければならないため、
肉体と精神共に非常に大変なお仕事でもあります。

また就労環境の一番の決め手にもなりうる人間関係としては、
基本的に技術職であるため、いまだに目で見て覚えろ系の昭和スピリットあふれる会社・職場が多いようです。
古風な職場が多いということで高齢化も顕著な業界でもあります。

その仕事が好きという思いが非常に試されるお仕事でもあります。

そのかわり日々目の前でライブや舞台などが行われ、感動されているお客さんの顔を見ると、
とても感慨を覚えることは間違いない仕事です。

基本的な売り上げの源泉はライブの音響受注になりますが、
会社によってはイベント制作機能も持つ会社もあり、同時に行うところもあります。
現在はイベントが縮小中のためリモート関連のシステムサポートを受け持ったりと、
様々な対策を打たれているようです。

裏方のお仕事その2/営業・事務系のおしごとについて

営業職や制作事務所常駐スタッフになると枠が非常に狭くなっていきます。
他の業界と同様にバックスタッフは人数がそこまで必要でないためです。

超大手のレコード会社や代理店、音楽プロダクションなど一部のみは新卒での門戸が開かれておりますが、
中小規模の企業ではあまり見ることがなく、中途採用市場でもあまり見かけない職種です。

他の就き方としては現場仕事をしていて関係を持っていたところから直接誘われるなど、
かなり属人的な方法に限られるように思います。
わたしの場合はもともと趣味で学生の頃に音響をやっていたときに知り合った方から、
音響現場スタッフとして誘いを受け就業し、
さらにそのなかで懇意にしていた制作会社に欠員が出て誘ってもらったことをきっかけに転職をしたりといった具合でした。

イベント企画のコンペティションをおこなったり、
主催者の要望を受けてのコンサートや舞台・イベントなどの企画制作をしたり、
ブッキングやスケジュールの管理、関係者間の調整など細かな仕事がたくさんあります。

また他の企業と同じく経理や総務部門を持っている会社もあります。
その場合は土日祝は基本お休みの稼働となります。

演者側のお仕事について

アーティストやミュージシャンなど様々な呼び名がありますが、
基本的に自営業の方が一般的です。

自由そうなイメージがありますが、
年間収入によっては金融機関からの借り入れの際など様々な悩みもあるようです。
プロダクションに所属している方もマネジメント契約をしているのみで、
経営自体はお一人なり自社を持っているという方が多くいらっしゃいます。

演者側内でも大別すると、「アーティスト」と「ミュージシャン」の仕事があると感じております。
日本で「アーティスト」と呼ばれるタイプの仕事の方は芸能人枠に重なってくるため、
類型の紹介が非常に難しくなります。

「ミュージシャン」の枠ですと、
労働人口もアーティスト枠よりは多くいらっしゃるように思います。
ただ演奏やレコーディングだけで食べているという人は非常に少なく、
皆さん他にも事業を持っている方が多いです。
少なくとも私はあまり見たことがありません。

基本は講習会やレッスンをして生計を立てている人が非常に多くいらっしゃいます。
レッスンのない日にライブやレコーディングで演奏をするという流れの方が多いです。

現在は対面レッスンが難しくなっているため、やはりオンラインに流れているようです。

まとめ

もし街中で、このコロナ禍でも感染対策をされてイベントを行っていらっしゃるのをご覧になった際は、
どうぞ応援してあげてください。

また今後、ご自身が演奏を行う際なども裏方の方へやさしくしてあげると良いことがあるかもしれません。

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