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せっかく弾くなら!アコギの「チューニング」はお済みですか?
毎回の演奏前に「チューニング」はお済みでしょうか。?
なんとなくアコギを手にとって触り始めたり鳴らし始めると、
チューニングを正確に行わないままに演奏しはじめてしまうことがよくあります。
そんなときに限って熱が入ってきて長時間触ることになったりします。
せっかく弾くのに非常にもったいないです。
少しでも触って音を出していくなら、
正しいきれいな音に慣れ、その音で練習をしていかれた方が効率が良いです。
この記事では基本的なチューニングの方法をはじめ、
チューニングの負担を減らす方法やチューナーの種類についてご紹介いたします。
アコギ演奏に不可欠 「チューニング」とは
「チューニング」というと、レギュラーチューニングを指し、
どこも指で指板を押さえないで鳴らす音=開放弦の音を、
6弦から1弦まで順にEADGBEと音を調律していくことを意味します。
- 6弦=E
- 5弦=A
- 4弦=D
- 3弦=G
- 2弦=B
- 1弦=E
基準の音と、昔ながらのチューニング
昔ながらのチューニング方法として、音叉を用いたものがあります。
チューニングしていくにはまず基準となる音が必要になり、この音叉が基準となる音を教えてくれます。
音叉は振動することで「440ヘルツ」の音を発するようになっております。
440ヘルツはピアノの調律などでも用いられる基準音となっており、
アコギ開放弦の5弦、「A(ラ)」の音になっています。
音叉をどこかにぶつけて耳元で聞いたり、
振動している状態でアコギのボディに丸い持ち手部分を触れさせると、
ボディで共鳴して大きな音で「A(ラ)」が出音されます。
(これはこれでちょっとクセになるおもしろさがあります)
こちらで5弦の開放弦の音を決めて、他の弦も合わせていきます。
- 5弦開放弦に6弦の5フレットの音を合わせる
- 5弦の5フレットと4弦の開放弦を合わせる
- 4弦の5フレットと3弦の開放弦を合わせる
- 3弦の4フレットと2弦の開放弦(ここだけ4フレットなのでご注意ください)
- 2弦の5フレットと1弦の開放弦
似たような方法に「ハーモニクスチューニング」があります。
こちらの場合は開放弦でのチューニングよりさらに細かにチューニングができます。
アコギのヘッドにあるペグをそれぞれ回していって調律していきます。
ペグを締める
締める側にペグをまわしていくと、音が高くなっていきます。
1弦のペグは特にまわし過ぎてしまい、
弦を切ってしまうことがあります。
より落ち着いて回していきましょう。
ペグをゆるめる
回しすぎて音が高くなり過ぎてしまった場合は、
反対にまわしてゆるめていきます。
ゆるめると音が低くなっていきます。
※弦を外す際はゆるめる側にペグをまわしていきます。
なんとなくギターを手にとって触り始めたり、鳴らし始めたりするシーン。
よし練習するぞと思わずに演奏し始めた際はついついチューニングせずに弾き始めてしまいますが、非常にもったいないです。
せっかく少しでも触って音を出していくなら、正しいキレイな音に慣れ、その音で練習をしていかれた方が効率が良いです。
チューニングの負担を減らす方法とチューニングを欠かさないことで得られるものをご紹介いたします。
アコギこそチューナーを必ず使おう
チューニングをより簡単にしてくれるアイテムとして「チューナー」があります。
アコギの音や振動を拾って、
視覚的にチューニングが合っているか否かを知らせてくれる便利グッズです。
アコギは音作りがエレキほど盛りにくく、
良くも悪くも本体の魅力がふんだんに出てしまいます。
そのため、余計にチューニングがしっかり合っているほうがあなたの演奏の魅力が伝わりますよ!
よくみるチューナーを大きく3つにわけると、
・クリップ式チューナー
・スマホアプリのチューナー
などなどがあります。
チューナーその1「マイク内蔵型チューナー」
アコギの音を拾うためのマイクが内蔵されているチューナーです。
クロマチック・チューナーという機能が基本的に備わっており、
調律中の弦の音の目盛りが真ん中に合えば、チューニング完了となります。
エレアコの場合ですと、
シールドでつないでマイクに拾わせずともチューニングをしていくことができます。
またマイク内蔵型は、
メトロノームが内蔵されていたりとちょっとした便利機能が付いてくるものが多くあります。
ちょっとお得な気持ちになれたりもします。
チューナーその2「クリップチューナー」
クリップ型のチューナーというものが各社から販売されておりますが、とっても便利です。
非常にコンパクトなため、ギターのヘッドにつけっぱなしにしておけます。
また一昔前によく使われていたような音をしっかりマイクで拾わせてチューニングを合わせていくものと違い、
振動を感知してチューニングしていきますので、アコギの場合音の拾わせ方に苦心したりなどもなく、
非常にスムーズにチューニングをしていけます。
商品によってはバックライトがついていたり視認性も非常に上がっていますし、
かつてより選択肢も増え値段も非常に手頃になってきましたので、1台お持ちになっているととっても楽ができます。
特にこのクリップ式チューナーは一度使い始めると他のものが使えなくなるほど便利です。
チューナーその3「スマホアプリのチューナー」
iOS、androidともにスマホアプリでも有名メーカーのチューナーアプリなど複数無料で出回っております。
チューナーがどんなものなのかを試されたり、練習に使われたりと、
とにかくギター演奏に付属するものとして取り入れていただけると幸いです。
チューニングが合っていない不幸
わたしがはじめた子どもの頃は音叉を使ってのチューニングからはじまっています。
(洗濯板と洗濯機くらい便利さが違いますね汗)
その後大変長い間演奏してきましたが、今思えばほんとにお恥ずかしながら、
そもそもチューニングがしっかり合っている状態で練習できていた方が稀であったように思います。
一番よく演奏していた際はマイクの内蔵された単4電池で稼働するチューナーなどを使用しておりましたが、
電源を入れてマイクに音を拾わせてと、
音叉で整えていくことに比べると格段に便利ではあるのですが、
まあ面倒でついついチューニングをサボっておりました。
加えて昔は風潮としてなんとなく、
チューナーで音を合わせる=ダサい・耳が悪いというような、逆に残念な感じがあり、
頑なにチューナーの使用を控えていたときがありました。
これでは当然正しい音から離れてしまいます。
せっかく演奏するあなたの魅力がすり減ってしまいもったいないのです!
当然プロも皆さん使っていますので、ガンガン使っていきましょう。
最初はやはり肝心です。
悪癖はたいへん恐ろしく、また根深くなり得るものです。
私の耳が残念ということもあり、
恐ろしいことにセッションやバンド活動を中心に行っていた頃はその状態でコピーをしたりフレーズを練習したりするものですから、
実際に音を合わせてみた際になんだか演奏をするポジションが違うことに気がついたり、
毎回半音下がった状態でコピーをしてしまっていたりとひどい有様でした。
こんな状態になることは是非とも避けていただいて可能な限り最短距離でギターの楽しみを習得していただきたいです。
「チューニング」の習慣が身につくと素敵なことが
チューニングだけに限らず、
ギターを練習していかれる際に常に試されるのはご自身の耳の感度であると思います。
この基礎レベルが向上すれば、
耳コピーをされるようになった際にも非常に大きな武器になりますし、
自分の出している音と出したい音の差の認識も次第に深まっていきます。
なによりはじめたばかりの際の、
何が正しく何が良いことかという根本的な物差しを得ていく段階としても、
常にチューニングを正確に保っておくことの習慣づけは、物差しづくりに非常に役に立ちます。
この明確な基準をご自身の中でお持ちになられると、
たとえば同じギターの音でもチューニングがずれているのにも関わらずかっこよく感じるギターの音がこの世にはあることが理解できるようになられたりと、
ギター音楽を楽しむための解像度がとても深まっていきます。
正しい音に耳に慣れさせておくと、練習の効率が上がります。
どうかかつてのわたしのような愚かなもったいない接し方をお避けになっていただけますと嬉しいです。
まとめ
正しいチューニングを理解し、
常に実施できればギターの音についての基準づくりがはかどります。
その状態での練習や演奏はチューニングに無関心な状態よりはるかに効率的でご自身の耳を正しく鍛えることにつながります。
面倒さは最適なツールを使って先んじて回避していきましょう。