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ケルト音楽とは?概要紹介
「ケルト音楽」とは、アイルランド、スコットランド、ウェールズ、マン島、ブルターニュ地方、
ガリシア地方など西ヨーロッパに点在する「ケルト文化圏」の地域にて口伝伝承されている民族音楽またはこれらの影響を受けたワールド・ミュージックを指します。
曲調も地域によって異なりはしますが、全然馴染みが無くて行ったこともないところの曲でも、
なんとも懐かしい切ない気持ちになれる不思議な魅力があります。
ファイナルファンタジーシリーズをはじめ大作国産RPGのゲーム音楽の影響元としても広く親しまれており、
生活の身近なところだと無印良品のお店でかかっている店内BGMはまさにそうです。
聴いても楽しく、
メロディーをギターでなぞっていくだけでも非常に気持ちの良いジャンルなのでとてもおすすめです。
こちらの記事ではケルト音楽の概要と解説をしていきます。
ケルト音楽の歴史と文化的特徴
ケルト音楽の普及の歴史経緯
一般的にケルトというと特にアイルランド音楽やスコットランド音楽が多く知られていますが、
体系的な成立としては19世紀が起点となっています。
それまで生活の一部であった様々な民族音楽が、歴史上はじめて「レコーディング」技術が開発されたアメリカに移民の集ったことで、
テクノロジーを通して観賞用に普及したためです。
その際アイルランド音楽とスコットランド音楽が多数を占めていた理由としては、
当時のアメリカには特にこの二つの地域からの移民は数が多かったことが判明しています。
普及しはじめたばかりの市場を開拓したいレコード会社にとって、
大きな需要が見込めたことは世界中に流通したきっかけの大きな一つと考えられています。
特にアイルランドからは大飢饉を契機により多くの移民がアメリカへ渡り、
それまで口伝のみだった伝達がメロディーラインが採譜され譜面起こしされたりしていきました。
なによりもアメリカではレコーディングが盛んに残され広く普及したことが影響し、
その後に商業的に成功を収めたミュージシャンがたくさん世に出ることとなります。
ケルト音楽の文化的特徴
それ以前は他の地域の伝統音楽と同様に「口伝(耳コピ)」をメインに受け継がれてきました。
本来は日が暮れて野良仕事が終わったあとに、
一つのおうちにみんなで集まって演奏して踊って楽しむという「生活に密着した音楽」を指すものです。
その表れとして曲名にも生活の素朴なものがあふれていたそうです(袋一杯のじゃがいも、一文なし、雨の日、形のいいお椀などなど)。
その名残が現代のパブセッションだそうです。
使用される楽器も持ち寄れるサイズのものだけで構成されていたりという点も特徴の一つです。
現代の感覚での音楽=観賞するものではなく、生活の一部として受け入れられていた音楽だということが一番大きな違いで、
そのため生活様式が地域によって違うことと同じく、地域ごとの違いがあります。
同じ曲でも呼び名が地域によってたくさんの名前があったりもします。
したがって厳密に分けると生活に密着している「昔からの伝統曲のみ」を演奏する音楽を、
「ケルト伝統音楽」と定義し、
「ケルト伝統音楽に影響を受けたオリジナル楽曲」を演奏する音楽は、
「ケルトワールドミュージック」と認識する見方があります。
ですが、どちらも「ケルト音楽」として世界中で広く愛されています。
日本でいうところの伝統曲のみを伝統の形態で演奏する「雅楽」と、
和楽器が使用されているオリジナル曲を演奏する「現代音楽」との違いくらいの印象です。
ケルト音楽の音楽的特徴
ケルト音楽の構成
ケルト文化圏の音楽は「チューン」と「ターン」から構成されています。
前半と後半の2部からなっており、最初の8小節は「チューン」と呼ばれています。
これを繰り返して演奏するため合計が16小節になります。
後半は「ターン」と呼ばれ、
これも繰り返して演奏するため16小節になります。
合計して1曲は32小節となります。
これを心行くまで繰り返し演奏していく形が基本になっています。
ケルト音楽のリズム
民謡だけではなく舞曲のインストゥルメンタルも非常に多く、
独特のリズムの型があります。
ダンスチューンはゲームでもよく題材にされており、プレイステーションのRPG超名作ソフトの「ファイナルファンタジー9」において、
「永遠の豊穣」という曲が流れるシーン(クレイラのシーン)で踊られているダンスはアイリッシュダンスが元だとされています。
なかでも頻出のリズムが「ジグ」と「リール」です。
アイリッシュ音楽というと一番連想がされやすいリズムです。
「ジグ」は6/8拍子(「タタタ」「タタタ」の大きな二拍子)のリズムで演奏される舞曲です。
こちらもプレイステーションのRPG超名作ソフトの「ファイナルファンタジー8」の、
学園祭イベントシーンでアイリッシュジグという曲が流れています。
「リール」は4/4で演奏される舞曲のことです。
「ジグ」より早く、さらに軽快な印象の曲が多い印象です。
リールはスコットランドからアイルランドへ伝わった(かつての出稼ぎ労働者が金銭と共に持ち帰ったとも)と考えられています。
フィドル(バイオリン)での演奏が特に映えるリズムです。
ギターで「リール」の伴奏バッキングを行う場合は、
後ろにアクセントの来る「ズン・チャー・ズン・チャー」のイメージや、
前にアクセントの来る「ジャカ・チャカ・ジャカ・チャカ」のイメージです。
ケルト音楽のメロディ・スケール・コードについて
また主旋律のメロディについては基本的にソロで演奏されるか、
オクターブ違いも含まれますが「ユニゾン(同音で構成される音程)」で進行していくため、
西洋音楽で言う「ハーモニー(和音=コード)」と対の概念で構成されています。
よく用いられるスケールとしては、
モードスケールのうちのいくつかが挙げられています。
メジャー系統だと「イオニアンスケール(メジャースケール)」や「ミクソリディアンスケール」、
マイナー系統からは「ドリアンスケール」や、
「エオリアンスケール(ナチュラルマイナースケール)」が顕著だそうです。
とはいえ完全にスケールをなぞったものではなく、
7音の内から抜けている音があったり独特の半音の動きをもったものがあったりと、
長調と短調が明確にならないところに人の心をひきつけるものがあるのではないかと言われています。
またよく用いられる音階として「ペンタトニックスケール(5音音階)」がよく言及されています。
(他の地域の伝統音楽にもよく言及される特徴ですね)
ですが、こちらも一般的な1度から8度の音階の中での「ヨナ抜き音階(4度と7度を抜いた音階)」や、
「ニロ抜き音階(2度と6度を抜いた音階)」などにはあてはまらないそうです。
長調短調の決め手となる3度の音が抜けた形が特徴となっているため、同じ五音音階でもかなり特徴的で、
やはりこのあたりに魅力が隠されているのでしょうか。
ギターなどで伴奏を耳コピしようするとadd9(アドナイン)をはじめ、
sus4(サスフォー)、sus2(サスツー)など長短のあいまいなコードが多く見つけられます。
ケルト音楽で使われる楽器
様々な地域に点在するケルト音楽ですが、用いられる楽器が共通しているものがあります。
フィドルとバグパイプすべての地域で用いられており、かつ一番古い歴史を持っています。
バグパイプについては地域によって構造がかなり違うものが使われています。
フィドル
民族音楽や伝統音楽で用いられるバイオリンを呼ぶ際の名称です。
かつては羊の腸でつくられたガット弦を使われていたようですが、
こんにちではチューニングの安定しやすい金属弦が一般的だそうです。
インストゥルメンタルでも民謡でも活躍します。
フルートとともに主旋律で目立ちます。
ゲーム音楽においてはクロノクロスのOP曲『時の傷痕』の主旋律を演奏している楽器の一つです。
バグパイプ
ケルト音楽らしい音色の楽器で、1,000年以上の歴史があると言われています。
たくさんのパイプが付いており、
主旋律を演奏する部分とドローン音を演奏する管からなっています。
バッグを膨らませるために人の呼気を使用するタイプやふいごを使用するタイプがあります。
アイルランドでは「イリアンパイプス(イラーン・パイプ)」、
スコットランドでは「グレートハイランドバグパイプ」、
イタリアは「ザンポーニャ」、
フランスのブルターニュ半島地域では「ビニウ」、
イングランドは「ノーサンブリアンパイプス」などなど。
形状も名称も地域によってキャラクターが違います。
アジアやアラブ地域にも類似の楽器が演奏されてきた歴史があるそうです。
ティンホイッスル
伝統音楽で使用される縦笛です。
金額の安さから「ペニーホイッスル」とも呼ばれます。
ハーモニカのように複数のキーで発売がされており、
笛の大きさが小さくなるほど高音を出せます。
クロノクロスのOP曲『時の傷痕』の主旋律を演奏している楽器の一つです。
ハープ
全楽器群の中でも非常に歴史の古い楽器です。
ケルト音楽で使用されるハープは小型のハープで、
コンサートハープよりも弦の数が少なく、ペダルもついていないなどの違いがあります。
かつては吟遊詩人(貴族の出資を受け曲を作曲したり演奏してまわる職業)のメイン楽器として用いられていました。
アイルランドの国章としても知られています。
18世紀前半に活動したアイルランドのハープ奏者・作曲家に、
伝説的な吟遊詩人の「ターロック・オキャロラン」がいます。
活躍当時の流行であったイタリアバロック音楽の影響を受け、
アイルランド伝統音楽と融合させた曲を多く残しており、ハープの曲目として現代でも愛されています。
ちなみに当時の吟遊詩人は盲目の方も多く、
職業選択としてつかざるを得なかった方もいらっしゃったそうです(日本でいうところの三味線奏者にも通じますね)。
パブ・セッションの楽器としては用いられないそうです。
コンサーティーナ
蛇腹のついた楽器です。
左右に取っ手のついた小さな六角形の箱形をしています。
アコーディオンはコンサーティーナよりも後から伝統音楽の演奏に用いられるようになりました。
バゥロン(打楽器)
世界最古のフレームドラムの一種です。
大き目のタンバリンのような外観です。
直径が35cmから45cmのものが一般的に使用されています。
撥(ばち)を用いて演奏します。撥は手首を回して叩いていくそうです。
ブズーキ(弦楽器)
もともとはギリシャをはじめとした地中海地域で演奏されていた弦楽器です。
19世紀以降人気を博しました。
ケルト音楽で用いられるなかで比較的新しい楽器で、
1960年代以降多くの伝統音楽のバンドで演奏されたりパブセッションでも用いられるようになりました。
元の形状から改造が施されボディがフラットな形状になった、
アイリッシュブズーキが多く用いられています。
伴奏楽器の一種です。
日本のメーカーではK.Yairi(K.ヤイリ)より、
「Boy」という機種名でアイリッシュブズーキが制作・販売されています。
クロノクロスのOP曲『時の傷痕』の伴奏楽器の一つに使用されています。
バンジョー
アメリカのブルーグラスやカントリーミュージックでもよく使用される弦楽器です。
ケルト音楽バンジョーでは、
弦が5本でなく4本のテナーバンジョーがより伝統的なようで、
ネックのサイズやチューニングも違っています。
国産の有名なメーカーでは、Aria(アリア)から発売されています。
(ただしブルーグラスなどで主に使用される5弦モデルです)
またブルーグラスのように「フィンガーピック」は使わず、
「フラットピック」で演奏されることが一般的です。
こちらも伴奏楽器の一種です。
アコースティックギター
大変お待たせいたしました。当ブログの主役、アコギです。
アコギも伝統楽器ではなく、
近代に入ってから伴奏に使用されるようになった弦楽器のひとつです。
時代を経るごとにバンド演奏でもパブセッションでも使用されることが一般的になりました。
レギュラーチューニングも用いられますが、
DADGADチューニングも長短の響きがあいまいになり、
雰囲気によりマッチすることから好まれています。
ピックはセルロイド製のフラットピックで演奏されることが一般的です。
ソロを取ることは無く、伴奏楽器として用いられます。
ケルト音楽の有名な曲
本当に有名どころばかりで申し訳ないのですがご紹介いたします。
Kesh Jig(ケッシュジグ)
Leitrim Fancy
6/8(「タタタ」「タタタ」の二拍子)のリズムで演奏されるダンスチューンです。
セッションなどでも確実に毎回演奏される定番曲だそうです。
映画タイタニック劇中にも挿入されています。
keshはアイルランドの地名です。
Londonderry Air(ロンドンデリーの歌)
実質的北アイルランドの国歌として親しまれている民謡です。
「Danny Boy(ダニーボーイ)」の曲名で非常に有名です。
ロンドンデリーはイングランドのロンドンではなく、アイルランドの地名を意味します。
Auld Lang Syne(オールドラングサイン)
実質的なスコットランドの国歌として親しまれている民謡です。
日本では小売店の閉店間際に流れる、
「蛍の光(厳密には「別れのワルツ」という曲名の「オールドラングサイン」を3拍子に編曲した楽曲)」として特に親しまれています。
Dúlamán(ドゥラモン)
アイルランドで採取されていた海藻のことを歌う民謡です。
肥料として使う海藻のことを歌った伝承歌です。
(余談:食用として海藻を消化できる酵素を体内に持っているのは日本人だけだそうです)
Whiskey In The Jar(ウイスキーインジャー)
アイルランド民謡です。
カントリーフォークグループの「PPM(ピーターポールアンドマリー)」や、
ハードロックバンドの「シン・リジィ」、スラッシュメタルバンドの「メタリカ」などなど、
ジャンルも時代も様々なミュージシャンにカバーされています。
Star of the County Down(ダウン州の輝ける星)
18世紀頃から歌われている、伝統トラッド曲です。
様々なミュージシャンに演奏されている。郷愁を感じるメロディーです。
通常の速度のバージョンも好きですが、個人的にSlainteやCeltic Womanのスピードの遅いバージョンがとても好きです。
Si Beag Si Mor(シーベグシーモア)
伝説的吟遊詩人のターロック・オキャロランが作曲したハープ曲です。
「小さな妖精の丘と大きな妖精の丘」という意味があります。
(曲名にも多く出てきますが、おとぎ話としても土地に住まう妖精のモチーフのものなど、
数多く残っているようです)
「Carolans Draught」など、ターロック・オキャロラン作曲の有名曲は本当にたくさんあります。
ケルト音楽の有名なミュージシャン
重ねて本当に有名どころばかりで申し訳ないのですがご紹介です。
Sean O Riada(ショーンオリアダ)
アイルランドの作曲家、伝統音編曲家です。
1960年代以降の伝統音復興に尽力しました。
主にクラシックコンサートの形式を用いて伝統音の普及に努め、
彼の楽団にいたのがチーフテンズのメンバーです。
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The Chieftains(チーフテンズ)
アイルランドの伝統音楽・ケルト音楽の普及に絶大な貢献をしたバンドです。
1975年にスタンリーキューブリック監督作品に楽曲が使用されたことで世界的に有名になりました。
ジャンルを超えたコラボにも積極的でローリングストーンズやマドンナ、
アートガーファンクル、ライ・クーダーなど様々にコラボしてきました。
シンガーソングライターのヴァン・モリソンとの競作「アイリッシュハートビート」が特に有名です。
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Planxty(プランクシティ)
ブズーキプレイヤーのドーナル・ラニーを中心に結成されたバンドです。
脱退後より演奏に重きを置いた「ザボシーバンド」や、
ロック色の強い「ムービングハーツ」を結成します。
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Clannad(クラナド)
日本でも癒し系音楽としてCMなど多く起用された世界的歌手のエンヤが在籍したバンドです。
伝統音楽をベースによりワールドミュージックへと発展していきました。
「〇〇は人生」という某有名コピペのゲーム・アニメのタイトル元になったバンドです。
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Altan(アルタン)
80年代90年代以降世界を席巻したアイルランド伝統音楽のバンドです。
名実ともに現代のケルト音楽のトップです。
明るい気持ちになるダンスチューンも、民謡のバラードもとても素敵で引き込まれます。
筆者の一番大好きなバンドです。
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ケルト音楽と現代音楽
ケルト音楽とアメリカ現代音楽とのつながり
ケルト音楽と現代のポップス、ロックミュージックには非常に深い関係があります。
淵源には18世紀のアメリカ移民の増加まで遡ります。
アメリカへの移民は建国以来数多くいらっしゃったようですが、
西アイルランドにおいては18世紀半ばに起こった大飢饉を契機にさらに爆発的に増加しました。
西アイルランドやスコットランドから出発して、アメリカ東海岸へと到着します。
入植したアイルランド移民やスコットランド移民がアパラチア山脈に居住し、
彼らのもたらしたケルト音楽が現地の音楽と溶け込んでカントリーミュージックや、
ブルーグラスなどに繋がりこんにちのポピュラー音楽まで繋がっています。
ちなみにブルーグラスは使用楽器も伝統音楽により近いとされております。
反対にカントリーミュージックは時代を経るごとに電子楽器やドラムスを使用するようになり、
より大衆的になっていきました。
その後のカントリーミュージックはこんにちのテイラースイフトまで続くことになります。
ケルト音楽と英語圏の現代音楽とのつながり
イギリスのロックバンドでもブリテンではないところには、
結構ケルト文化圏からの出身ミュージシャンがいます。
ハードロックバンドの「シンリジィ」や、
ギタリストの「ロリーギャラガー」などなどアイルランド出身ロックバンドやギタリストがいます。
またオルタナ以降でも私の大好きな、
ティーンエイジファンクラブもスコットランド出身のバンドだったりします。
シューゲイザーの代表的なバンドのマイブラッディヴァレンタインはアイルランドのダブリン出身です。
なんとなくこのあたりのミュージシャンは不思議とメロディに懐かしさをより強く感じるように思います。
そもそもロック・ポップスミュージシャンにアイリッシュ系の方が多くいらっしゃいます。
- ジョンレノン(ビートルズ)
- ポール・マッカートニー(ビートルズ)
- エルヴィスコステロ
- ジョニーロットン(セックスピストルズ)
- モリッシー(ザ・スミス)
- ジョニーマー(ザ・スミス)
- ノエルギャラガー(オアシス)
- リアムギャラガー(オアシス)
90年代前半のオルタナグランジのアイコンであったニルヴァーナのカートコバーンは、
アイルランド系のアメリカ人ミュージシャンとしても知られています。
(kobainはゲール語由来だそうです)
また彼の出身地のシアトル州アバディーンも、スコットランドの地名に因むものだったりします。
ケルト音楽の探し方
YouTubeや音楽配信サービスの検索でバンド名や曲名を入れるのも良いですが、
「celtic music」や「irish music」、
「scottish music」などで検索をかけると古典から現代バンドまで幅広く聴くことができます。
サブスクリプションサービスのAmazon Music Unlimitedなら、
様々なケルトのコンピレーションを楽しむことができます。
また日本は大阪・神戸など関西で活動していたケルト音楽のバンド、
「Sheena」のアルバムも楽しむことができます。
参考サイトと参考文献
この記事を書くにあたって下記のサイトさんや書籍で勉強させていただきました。
ウェブサイト
ケルトの笛屋さんさんhttps://celtnofue.com/
Aqua Pieceさん https://acua-piece.com/
アイリッシュチューンインフォさんhttps://www.irishtune.info/
書籍
- アイルランド音楽入門―音楽・ダンス・楽器・ひと/音楽之友社/
ダイアナ ブリアー著、守安功翻訳 - アイリッシュ・ミュージックの森―トラッドからロックのかなたへ /青弓社/大島豊 著
- アイリッシュ・ミュージック・セッション・ガイド /アルテスパブリッシング/
バリー・フォイ著、おおしまゆたか 翻訳 - ケルト音楽のメロディー1 音階と旋律法【ケルト音楽研究本】/水里真生著
- 現代ロックの基礎知識/鈴木あかね著
おわりに
正直ギターと直接は関係無くなってしまいましたが、
どうしても備忘録的に書いてみたくてまとめてみました。
ギターミュージックであるロックやポップスはもちろんのこと、
ゲームミュージックのソロギターの際などにも、知っておけるととても刺激になろうかと思います。
様々なきっかけから入っていく方が大勢いらっしゃるかと思いますので、
新しい音楽体験のお手伝いになれたならとてもうれしいです。
これを機に筆者もどんどん色んなバンドのケルト音楽やルーツ音楽を楽しんでいきたいと思います。