アコギ弦交換の時期や道具の解説【アコギ初心者さんへ】
PexelsによるPixabayからの画像

当サイトにはプロモーションが含まれる場合がございます。

 

スポンサーリンク

アコギの「定期検診」弦交換について

guitar-2256088_1920
Gerd AltmannによるPixabayからの画像

アコギの弦交換は定期的にされていますか?

アコギにとっての弦交換は、
「歯科検診」や「ヘアカット」に相当し、定期的に実施することが望ましいです。

…と頭でわかっていても、ついつい時間が取れなかったり面倒だったりで後回しにしてしまいます。
わたしは歯医者さんがこわいので虫歯ができてしっかり痛みが走りだしてからかかってしまいますし、
散髪も、もうどうにもごまかせなくなってから、
なんなら自分でごまかそうとして失敗した後にお世話になる始末です(´;ω;`)

面倒だけど必ずやらなければならない弦交換。
ただやってしまえば後がとても快適に過ごせます。
チューニングは狂いにくくなるし、単純に弾きやすいし、何より音がきらびやかでとても心地よいです。

アコギの弦交換の手順を押さえて、できるかぎり楽に済ませていけるように手順をまとめました。
初心者さんには特に、悪癖が身についてしまわれる前に身につけていただけると遠回りしなくて済みますよ!

そもそも アコギの弦交換の時期について

playing-guitar-4976226_1920
Nhật HuyによるPixabayからの画像

アコギの弦交換の時期は、一般的に1ヶ月から3ヶ月に1回とされています。
毎日一回は演奏するほどよく触っている方であれば、1ヶ月に1回は交換できるとより望ましいです。

ただ湿気の多い夏場だと2週間や、下手すると1週間程度でも弦がサビて「ずるずる」というイヤな感触になることも多々あります。
季節によって交換頻度を上げてあげると、快適に演奏を続けられますよ。

以前のわたしはよく人前で演奏していたので本番前によく交換しており、1ヶ月に1回程度の頻度でした。
現在は2ヶ月以上に渡ることも多いです。
その代わり弦のコンディションが長く持つように、頻繁にギタークロスで拭いております
 

 

アコギ 弦交換の全体手順

弦交換の手順は大きく分けると下記になります。

弦交換の全体像
・古い弦を外す
・ギター本体を掃除する
・新しい弦を張り替える
・チューニングする

この手順が面倒にならないために順を追ってご説明します。

弦交換の道具

あったら便利な道具
・作業用手袋
・ペグワインダー
・弦用ペンチ
・ギタークロス
・オイルorポリッシュなど指板メンテナンス剤
・フレット研磨剤

 

作業用手袋【怪我防止に】

アコギの弦とは言っても立派な鉄の針金のため、注意して作業をしていきましょう。
そこでちょっと面倒ではあるのですが、
慣れないうちは怪我の防止に手袋をすることをおすすめします。

100円均一などにあるものでも良いのですが、軍手だと切り離した弦が網目からすり抜けて刺さったり、
ペンチを使って怪我したり(わたしの場合です)可能性があります。

現場作業などの軽作業用などの背抜き手袋等を使用されると便利かと思われます。
鉄錆なども気にせず作業できますのでおすすめです。
あとなんとなく手袋してしまうとやるかという気にもなってきます。

gloves
 

ペグワインダー

ペグワインダーは弦交換のときの弦を大きく巻いたり緩めたりする際にとても便利です。
Peg winder

弦用ニッパー

緩めた弦を廃棄する際にペンチやニッパーで切っていきます。
そのままペグ穴からするすると引き抜いてもいいのですが、
弦がたわんで思いがけず思いもしないところにささったりすることがまれにあります。

ギターに傷がつくこともあるため、
専用のニッパーで切り分けると安全です。

工具のものでもよいのですが、
専用のものは非常に切れ味が良いのでおすすめです。
strings-cutter

ギタークロス

ギタークロスは弦を外した際のほこりをとったり、
指板の汚れを落としたりします。
二種類あると便利です。
 

 

オイルorポリッシュなど指板メンテナンス剤

せっかく意を決して弦を外す際は、オイルorポリッシュなど指板メンテナンス剤で指板のクリーニングをしてあげると良いですね。
ギタークロスで拭くことが洗顔における「化粧水」や「乳液」だとすると、
指板クリーニングは「パック」などに当てはまります。

諸説ありますが、わたしはなにかしらつけて拭くほうが汚れがよりとれるように感じるので使っています。
オレンジオイルなどが有名ですが、
無臭で使いやすいミネラルオイルや蜂蜜の入ったポリッシュなど色々ありますので、お気に入りのものが見つかると良いですね。

合わせてご覧ください

 

フレット研磨剤

フレットもサビや汚れが乗っているのでクロスで拭きます。
指板にマスキングテープをはって金属パーツ用の研磨クリームで磨いたりしていきます。

が、このマスキングテープを仕込む作業がとても面倒です…。
その際は金属パーツ用の研磨剤シートで磨くととても楽です。


 

合わせてご覧ください

 

弦交換をはじめよう

作業スペースの確保

はじめるにあたり案外困るのが作業スペースです。
ご家族のいる方など特にダイニングテーブルを占拠しておっぱじめるわけにもいかないかと思いますので、作業スペースを確保いたしましょう。
わたしはたいてい部屋の隅の床で作業するため、床前提でお話していきます。

アコギを固定しよう


はじめるにあたってヘッドを固定できるツールがあると非常に便利です。
ネックピロウなどと呼ばれています。
こういう類のもので適度な高さで固定してあげると作業が捗ります。
ソファークッションとかでも構いませんので何かしら固定しておくと良いかと思われます。
guitar-neck-pillow2

古い弦を外す。弦をゆるめる

まず古い弦を外していきます。
6弦側1弦側どちらからでも構いませんので、ペグを回して弦を緩めていきましょう。この際にペグワインダーがあると非常に便利です。

わたしは愚かにも持っていたのに長年使ってきませんでしたが、
使ってみてあまりの便利さに震えました。とてもおすすめです。
しっかり緩めて頂いたあと、ヘッドから弦を外していただき、次はボディのブリッジピンの方へ移ります。
 

合わせてご覧ください

 

ブリッジピンを外す

お恥ずかしながらギターを弾き初めて以来、かなりの長い間(10年以上にわたり)弦交換の際はいっつも無骨な工具のペンチでぶっこ抜いてきました。
力技なので当然ブリッジピン自体も欠けてしまったり、ボディにも負担がかかったり、良いことがなかったろうなと反省しています。
交換方法を改めて書籍で学んだところ、サウンドホールの中に手を入れて裏から真上へ押し込んでやると抜けるとわかりました。
こんな簡単な方法が…。素手の指で押し上げると指先が痛くなったりしますのでここでも手袋しててよかったと思ってもらえるかもしれません(ギタークロス越しに押せばOKですね)。

アコギのお掃除

古くなった弦を外し終えて頂いた後は、ギターの掃除をしていきましょう。
とはいっても乾拭きようのクロスで拭いたり程度ですがやっておくとピカピカになって交換後に気持ち良く演奏できると思います。
この清掃を伴うメンテナンスの箇所が一番教えが分かれて混乱してしまうところではないかと感じています。

水拭きをするのですという教えがあれば、オイルで馴染ませたクロスで拭くのですという教えもあれば、必ず乾拭きをしてくださいという教えもあります。
判断が非常に難しいです。
わたしは思考を停止して、単純にピカピカになって気持ちいいから!とか匂いが好きだから!などの理由でメンテナンス剤で磨いています。
埃がなくなって指板の上に固まった錆などが取り除ければOKと捉えています。

この時点で時間に余裕があればフレット磨きをしてみても素敵だと思います。
 

 

新しい弦の張替え


お掃除が終わりましたら、新しい弦を張り替えていきます。
弦を取り出す前に、ペグ穴の向きをすべてボディ側に向けておくと後で弦を通す際に非常に楽です。

新しい弦ですが、定番の長持ちする弦としてエリクサーというものがあります。
少し高いですが張り替えた後ほんとに長持ちするためとっても便利です。
通常の弦と比較すると、体感として1ヶ月経っても交換したての感触で演奏ができます。

とても長持ちするため弦交換の機会が減ってしまいますが、
初心者の方の場合、演奏自体をたのしく習慣化していくことを優先してあげた方がアコギがより楽しくなると思います。
 

合わせてご覧ください

 
ボールエンドと呼ばれる小さな輪っかのついた部分をブリッジピンの刺さっていた穴に通します。
その後ブリッジピンを差し込みます。
そのままヘッドの方へ持っていくとブリッジピンが外れてしまうため、軽く押さえながらヘッドの方へ先端を持っていきます。
弦をペグ穴に通しまたペグワインダーをお持ちの方はペグワインダーを使って巻いていきます。

6.5.4弦は左向きに回すとしまっていきます。3.2.1弦は右向きにペグを回すとしまっていきます。
ある程度回し終えると弦がギターに固定されたことがおわかりになるかと思います。
その後は余っている弦を切り離すのですが、この際に専用のニッパーをご使用になるとめちゃくちゃ楽です。かつ不器用な方に非常に優しいです。

tuning1
tuning2

わたしの10年弱使ってきた無骨な工具ペンチといえば、ブリッジピンぶっこ抜きのみならず、
余った弦へも横着して使用し、ぺちんぺちんと切りに行っておりました。
はい、手先が不器用なのにも関わらず横着して本来の用途に沿わない工具の使用をしてきたために、
何度も第二関節と第三関節の間の指のお腹のお肉を挟んだりして痛めてきました。学習しませんでしたね。

このような痛い思いをすることがあるかもしれませんので、ブリッジピンを外す際もそうですが、
弦を切り離す際も専用のニッパーなど安全で便利な作りのものをご用意いただくとよいと思います。
こちらで切り離しておくと非常に楽に切り離せることをはじめ、
切り離した跡がきれいなのでなにかを引っ掛けてしまったりギターケースの中で裏地を引っ掛けてしまったりがかなり無くなります。非常に便利です。

あとはチューニングを合わせて完成となります。本当にお疲れさまでした。
気持ちよくギターを再開していきましょう!
 

 

弦交換があまりに面倒な方へ→いっそ店に持っていく

弦は交換したほうが気分が良いですし、演奏も快適になります。
なので、あまりに交換期間が開いてしまうならお店に持っていくのも手です。
お店でやった場合の値段。1,000~2,000円ほどかかります。弦本体は別料金です。
ですが、指板クリーニング、オイルも付いてきますので、時間効率や手間を考えると便利ではあります。

 

弦交換頻度にもよりますが、自分でやれるようになると学びが大きかったりします。
自分で調整できることが増えれば楽しみ方も広がるように思いますので、
ぜひ一緒に弦交換の習慣をつけていきましょう。

スポンサーリンク
おすすめの記事