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多過ぎるアコギ入手の選択肢
現在アコギを手に入れようとすると、たくさんの選択肢があります。
- 種類の選択肢
- メーカーの選択肢
- 価格帯の選択肢
- 入手先の選択肢
この記事で整理してお伝えしていきます。
はじめに:アコギはとても長持ちします
アコギを選ばれる前のご注意として、良くも悪くもアコギは「長持ち」する楽器です。
私の現在演奏している機種も少年の頃にお年玉で買ったギターをずっと弾き続けております。
当時購入したものは、国産メーカーの3万円程のいわゆる初心者用・エントリーモデルでありました。
それから10年どころでない年数が経っている上非常に雑に接してきましたが、ちゃんと使えています。
また知り合いの方にお祖父さんの代から使用されていたという古いアコギを現役で使用されている方もいたりしますので、
物理的に壊れてしまわない・演奏者が使用感に苦しさを感じない限り本当に長く使っていけます。
飽きてしまったり、手放したり、決定的に壊れてしまわない限りはずっとずっと使っていけます。
そんな長いお付き合いになるアコギを選ぶのに、
現代では選択肢が非常に多くなったため最初の一歩を選ぶことが難しくなっています。
機種による違いを押さえてあなたのお気に入りになりそうな機能を備えたアコギをしぼりこみましょう。
アコギの選択肢その1「アコギの種類」
アコギの選択肢の1つ目は、「アコギの種類」です。
大きく分けると
- ドレッドノートスタイルのアコースティックギター
- エレアコ
- ミニギター
の3つの選択肢があります。
アコースティックギター(ドレッドノート)
ドレッドノートは、創業190年近く続くMartin(マーチン)社という、
アコギの元祖・世界的に有名な会社が開発しました。
「ドレッドノート」スタイルは様々なメーカーから発売されるに至り、
一番スタンダードな種類のアコギとなりました。
現在世界中でもっとも広く知られている形状のアコギです。
「アコギ」と言えばこのタイプが一般的です。
丸っこくて大きなデザインで、
ボディが厚く大きいため一番大きな音が鳴らせるため、演奏がとても気持ちいいです。
続いてご説明する他2つの種類のアコギよりもサイズが大きいです。
様々なメーカーでつくられているため、
色んな「初心者用エントリーモデル」や「初心者セット」が販売されています。
注意点としては一番大きな音が出るため、
お住いによっては演奏に制限がかかるところです。
- 外観
大きなボディ、王道のデザイン
- 音
迫力のある大きなサウンド
- 価格
有名無名様々なメーカーから販売されておりピンキリだが比較的安価に購入可能。
「初心者用エントリーモデル」や「初心者セット」での販売も多い
エレアコ
正式名称を「エレクトリックアコースティックギター」といいます。
ちょっとややこしい名前をしていますがこちらもアコギです。
アンプを通して出力することを前提につくられているため、
ボデイがアコースティックギターよりも薄く、
音があまり大きくでないように作られている傾向にあります。
「ピックアップ」というギターの音を拾うマイクを内蔵しています。
そのピックアップで拾った音から「ハウリング」を起こすことを避けるためにも、
一般的なアコースティックギターより薄く、音量が制限されるような形状を持っています。
またハイポジションでの演奏性を向上させるためボディに「カッタウェイ」という、
えぐれているような形状のデザインを施されているものが多いです。
とはいえ何より見た目がかっこいいです。
また、ボリュームやトーンのコントロールパネルが備わっているタイプでもあります。
ギターアンプに接続したりPAシステムにダイレクトに入力したりと、
ライブ演奏やレコーディングにも特に便利にできています。
ゆくゆく人前で演奏されたい場合だといいですね。
注意点としては、セッティングする点が多く、
慣れるまで少し面倒になるかもしれません。
- 外観
薄いボディとかっこいい「カッタウェイデザイン」
- 音
ピックアップが備わっており、細やかに音作りができる
ライブ演奏やレコーディングに便利
- 価格
同じグレードのものの場合、ドレッドノートより値段が高い
ミニギター
普通のアコギの約2/3の大きさのアコギです。
ミニギターやトラベルギター、
古くはパーラーギターなどいくつかの呼び名があります。
かつてはおもちゃや子ども用という見られ方をされていましたが、
最近はプロや有名ミュージシャンも使用することとでより浸透してきております。
シンガーソングライターのエド・シーランのメインのアコギとしても知られています。
近年は有名メーカーからもしっかりした作りのものが多数販売されていますし、
プロの使用者も増えているため人気があります。
何より普通のアコギに比べると大きさが約2/3のためスペースも取らないし、
小柄な方や女性の方にも演奏しやすく、とても便利です。
またミニギターだと有名老舗メーカーのアコギでも安く販売されているため、
良い品質のものが手に入れやすいという点でも魅力的です。
いずれを選ぶにしても、
弾き語りなどストローク演奏をメインでされたい場合は、
ピックガードが付いているものを手に入れましょう。
注意点としてはチューニングが少し不安定なところがあります。
フレットの数は変わりませんがネックのスケール(長さ)が違うため、
弦を張るテンション(力)が弱まるためです。
この点は細かにチューニングが少し不安定なところがありますをして注意してあげましょう。
- 外観
ドレッドノートスタイルの約2/3のサイズ。小さくてかわいいらしい。
部屋を圧迫しない。
- 音
小さく出音されるがしっかりアコギらしい音が出せる
- 価格
値段が安く抑えられているものが多いため、
高額になりがちな有名海外メーカーのものでも手を出しやすい。
クラシックギターにご注意
クラシックギター(ガットギター)とも呼ばれるものがあり、
こちらはナイロン弦を張って演奏するタイプで、
主にクラシック演奏に用いられます。
ヘッドやブリッジの形状も普通のアコギと違います。
弾き語りなどストローク演奏をしていきたい場合には、
演奏性が異なってきますのでご注意ください。
ムーミンのスナフキンさんが弾いているやつはこちらです。
愛好家の方はよく略して「クラギ」と呼んでいらっしゃいます。
個人的に長らくクラシック演奏でないと触っちゃいけない「敷居の高いギター」というイメージがあったのですが、
昔話になっています。
YouTubeにはジャンルにとらわれないさまざまな音楽を演奏される、
素敵なクラシックギタリストの方々が活躍されております。
ナイロン弦の暖かな音はアコギと比較すると優しい印象の音色がします。
音が美しく、癒され度も高いです。
深くリバーブをかかったアルペジオなど、恐ろしく美しいです。
アコギに慣れた後にぜひ挑戦していただければとおもいます。
ただしクラシックギターに挑戦する際は、
ギター本体の構え方やピッキング側の手のフォーム、
指板の押さえ方・ネックの指のポジション、爪の育成、五線譜の学習などなど。
演奏に付随するものの敷居も高まりますのでご注意ください。
初めてのギター場合はいろんなジャンルを演奏できるよう、
スティール弦を張るアコギをおすすめしておりますが、
ゆくゆくソロギターやクラシックの独奏をする場合はとても素敵だと思います。
共通項:アコギの見た目について
いずれのアコギを選ばれるにしても、
色は無難な色、流行り廃りの無いナチュラルなものをおすすめします。
無難な色合いのものを選ぶと飽きもなく長く使用していけます。
アコギの選択肢その2「適切な価格」
アコギは値段がピンキリのため選ぶのにとても苦労します。
海外メーカーの場合はエントリーモデル的にミニギターを多数展開しているものも多いですが、
そのクラスのものでも初心者の方にとっては冷や汗が出るような値段をしているかもしれません。
初心者の方の場合、個人的には、
有名メーカーの3万~4万円前後のものがちょうど良いと感じます。
国産メーカーですと「ヤマハ」や「モリダイラ楽器(モーリス)」のエントリーモデルは値段もちょうど3万円前後かつ、
非常につくりが丁寧なことでも有名です。
この2つのメーカーから選ぶとまず間違いがありません。
「初心者セット」のアコギと比較すると少し値段が高く感じるかもしれませんが、
アコギは一度手にすると長い年月楽しむことができる楽器でもあります。
所有期間が長くなればなるほど減価償却すると月々がとてもお安くなります。
(わたしの場合だと20年ほどなので月々125円とかになっています)
ですのでこれから始められる方もこの程度の価格帯を選べば、
飽きがこない限り非常に長い歳月を楽しめます。
「アコギ初心者セット」は?
アコギの「初心者セット」は値段もより手ごろで、
一度に必要なアイテムも手に入って一見非常に便利なセットです。
ただ有名メーカーでも同価格帯の少し廉価版のモデルのアコギだったり、
特に付属してくる「便利アイテム」については、
個別に集めていくほうが良いものでまとめていけます。
ご予算的に可能であれば、
別々で入手されることをおすすめします。
値段の高いアコギの方がいい?
もちろん金額に関しては高いものはそれだけ人件費も部材費もかかっているので値段は相応になります。
ただ、技術と耳が慣れてきて手持ちのものに「違和感を感じ始めるのを待つ」のも楽しいのではないかとも思います。
なので最初からそんなに高額な機種は必要ないのではと感じます。
続けていく中で自分の好みが出来上がってくるためです。
一番は自分が触ってみてネックを握ってみてしっくりくる、
演奏しやすいと感じかつ、
見た目も演奏していてテンションがあがるものが良いかと思います。
ある程度馴染んできたら自分の好みや求めているものが明確になってきますので、
より上位機種や、有名機種を手に取られると素敵ですね。
アコギの選択肢その3「購入先の選択肢」
昔との一番大きな違い、入手経路の選択肢が非常に増えたことかもしれません。
昔だったら一見さんお断りな雰囲気のが強くちょっと怖かった楽器屋さんにいかないと買えなかったものも、
おうちから買えてしまう素敵な時代になりました。
(今の楽器屋さんは全然そんな雰囲気無くなったと思いますが)
Amazonや楽天など大手ネット通販でも大抵のものが注文できますし、
楽器や機材に特化したサウンドハウスやchuya-onlineなどではより安価に購入することができます。
また自分の中の選択する物差しが出来上がると、
ヤフーオークションやメルカリ、ジモティーなど、
個人間でのやり取りで手に入れる方法もまであります。
いつも使っているポイントを貯めているところで買うのも良いですし、
専門サイトで安価に購入するも良いですね。