ギターコードの仕組み解説/トライアド(三和音)の構成音
Barbara A LaneによるPixabayからの画像

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ある程度のコードが弾けるようになったら、
コードの仕組みを勉強してみるのも面白いかもしれません。

各コードの構成音がわかるようになると、
自分の押さえていたフォームの仕組みが理論的にわかり、
練習や耳コピでコードを探すのがより効率的かつ確実にできるようになったりもします。

本記事ではトライアドのコードの仕組みと構成音の解説を行います。
 

ギターコードの仕組み解説の前準備

コードの仕組みを理解するために、
まずは音の仕組みを解説いたします。
そんなこと知ってるよ!という方はこちらから本題へお移りください

まずは音の並びに一定の「法則性」があることと、
キーの音からの距離によって「1度~7度」に変化するということを覚えてしまいましょう。
 

音程(インターバル)について

曲を演奏するにも、和音を鳴らすにも、
「特定の音」を基準とした音程があります。
この特定の音との距離によって、音程が様々に変わっていきます。
この距離のことを「インターバル」と呼びます。

ギター弾きの場合ですと、指板を見て演奏するのであまりなじみがありませんが、
音程はピアノの鍵盤で表現されています。

子供のころからよく耳にする「ドレミファソラシド」は「CDEFGABC」の音名となり、
鍵盤上ではこちらのように並びます。

ギターコードの仕組み/音名の解説
 
ピアノの鍵盤の白鍵のならびは、ギターの指板上では「2フレット」分の距離になります。
黒鍵ですと、ギターの指板上では「1フレット」分の距離となります。

ただEとFやBとCだけは白鍵の隣同士ではありますが、
「半音分の距離」となっています。
ギターのバレーコードのフォームを想像してもらえると、
EとFやBとCは半音(1フレット)分ずつずれているため、わかりやすいかもしれません。

 

音程の度数について

ギターコードの仕組み/インターバルの解説
白鍵の部分だけに着目して距離によって呼び名があります。

完全1度(キー音)
長2度
長3度
完全4度
完全5度
長6度
長7度
完全8度(キー音のオクターブ違い)

と識別されています。

Cをキーとした場合ですと、
完全1度(キー音)=C
長2度=D
長3度=E
完全4度=F
完全5度=G
長6度=A
長7度=B
完全8度(キー音のオクターブ違い)=C

となります。

他の音からはじまる場合もCをキーとした場合と同じく、

全音、全音、半音、全音、全音、全音、半音

の並びで一巡するようになっています。

CからBまでの白鍵黒鍵すべてを数えた12音から7音を抜き取ると、
「ダイアトニックスケール」(全音階)という音階が現れます。
これは「クロマチックスケール」(半音階)と対になっています。
 

度数の変化について

完全1度と完全4度、完全5度は完全という名前の通りとても円滑な響きを持っています。
完全8度は完全1度の音の1オクターブ上の同じ音になります。
完全音程の場合は、
半音下がると「減音程(ディミニッシュ)」
、半音上がると「増音程(オーギュメント)」に変化します。

「長2度」と「長3度」や「長6度」と「長7度」は完全音程とは違い、
それぞれ半音音が下がると
「短2度」、「短3度」、「短6度」、「短7度」になります。
これはそのまま「メジャー」と「マイナー」の関係になります。

「短○度」からさらに半音音が下がると「減音程(ディミニッシュ)」になり、
「長○度」から半音上がる場合は「増音程(オーギュメント)」になります。

この半音の動きによって、
同じ黒鍵上の音でも音名が違う理由になっています

(C#とD♭などなど)

音の並びがこうした法則になっていることをなんとなく押さえておきましょう。
 

ギターコードの仕組み/トライアド(三和音)の構成について

メジャーコード(長三和音)の構成音について

ギターのコードで最初にフォームを覚えるものにメジャーコードのオープンコードフォームがあります。
オープンコードは開放弦を用いるコードフォームで、
人差し指のセーハが不要なコードフォームのためアコギでは特にきれいな響きになって気持ちが良いですね。

オープンコードのコードフォームを通して構成音を確認すると、
三和音の構成がよりわかりやすくなります

オープンメジャーコードフォームですと、

C(ド)
D(レ)
E(ミ)
G(ソ)
A(ラ)

のコードフォームがあります。

これらももちろん3つの音からつくられている「トライアド(三和音)」の構成となっています。
構成音は「完全1度」「長3度」「完全5度」からなっています。

Cメジャーコードの構成音

例にCのメジャーコードのオープンコードフォームを確かめてみると、
キー音であるC、長3度であるE、完全5度であるGが構成音になっています。

ギターCメジャーコードフォーム構成音
 

コードフォームの構成音探しには、
各弦のレギュラーチューニングの音を確認するとスムーズです。

 

マイナーコード(短三和音)の構成音について

頻出のコードフォームに「〇m」(マイナーコード)がありますね。
これは長三和音(メジャートライアド)の「長3度」の音が半音下がって「短3度」になることで成り立っています

メジャーコードとマイナーコードはこの一音が半音違うだけで変わります

例としてDで見ていきましょう。
Dメジャーコードの構成音
Dマイナーコードの構成音
 
例としてDコードのフォームでいうと、
長3度のF#を半音下げるだけでマイナーコードになります。
(Dメジャーコードの完全1度はD、長3度はF#、完全5度はAになります)
ギターDマイナーコードフォーム構成音
 

おわりに

ギターコードはコードフォームで覚えることが多く、
ある程度のフォームを指で覚えてしまうと演奏が楽しめます。

が、そもそものコードフォームの仕組みを理解できると、
その後の上達や理解の深まり方が格段に早くなります。
何よりもっとギター演奏が楽しくなってきますので、
少しずつ勉強していけると良いですね。

 

 

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