WL-20レビューと解説【BOSSギターワイヤレス】

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様々なメーカーから発売されて久しいギターワイヤレスツール
かねてよりギターワイヤレスの購入を検討しておりましたが、
BOSSのWL-20を購入したので、レビューをまとめていきます。

シールド無しの演奏環境は想像を超えて便利で、
ケーブルが這うストレスが全くありません。
音作りしたギターで演奏や練習する機会が増えること間違いなしです。

 

 

 

WL-20の決め手の3点

群を抜いた低遅延のレイテンシー

現行の入手のしやすいギターワイヤレスツールのなかでも、
BOSSのWL-20は群を抜いた低遅延、2.3msのレイテンシーを誇ります。

一般的なギターワイヤレスでは5msのものが多く、
こちらでも既に低遅延ではあるのですが、この半分以下のレイテンシーですのでとても魅力的です。

さらに好みはあれど、
下手なシールドでつなぐよりも良い音が期待できるところもおすすめな点でもあります。

 

トランスミッター・レシーバー共に長時間駆動が可能

WL-20はトランスミッター側では連続12時間、
レシーバー側では7時間駆動可能なバッテリーを搭載しています。

小型で充電式のギターワイヤレスは他にもありますが、
一度の充電でここまで長時間駆動していくれるもの本機の他にはLINE6のRelay G10T IIくらいなので、
非常に便利です。

 

トランスミッター・レシーバーが共に小型

WL-20はトランスミッター・レシーバー共に小型で、
常時の給電が求められることもないため非常に楽にギターワイヤレスの演奏環境をつくることができます。

意外と低遅延が売りでかつ、
トランスミッターとレシーバーのどちらもが小型の充電式のものとなると、
WL-20と同価格帯で探すことは非常に難しいです。

そのため総合的に考慮しても、ギターワイヤレス導入の最初の一台として非常に魅力的です。
 

 

WL-20基本情報

メーカー BOSS(BOSSブランドはやっぱり安心感がありますね)
レイテンシー 2.3ms(※ms=ミリセカンド)
充電稼働時間 トランスミッター:12時間稼働
レシーバー:7時間稼働
充電端子 microUSBタイプB
サイズ トランスミッター:横8.7cm、縦3.6cm
レシーバー:横8.7cm、縦3.8cm
重さ トランスミッター:43g
レシーバー:60g
価格 定価21,600円

 

WL-20とWL20Lの違いについて(ケーブル・トーン・シミュレーション機能の有無)

BOSSギターワイヤレスWL-20とピエゾピックアップ接続図

 

わたしの普段の演奏では、
プリアンプの搭載していない生のアコギにピエゾのピックアップを使用し、
ギターシールドでつなぐという環境だったためWL-20を選択しました。

というのも「WL-20」には、「WL20L」という同型機種があります。
違いは、「ケーブル・トーン・シミュレーション機能」があるか否かです。
ケーブル・トーン・シミュレーションがあると、
シールドケーブルを介した特有の音の劣化をシミュレーションしてくれるようになっています。

パッシブピックアップのストラトやテレキャス等の電池駆動しないピックアップのエレキだと「WL-20」が推奨されており、
エレアコやキーボードやアクティブピックアップ搭載のギターやベースといった、
ローインピーダンスの楽器は「WL20L」を推奨されています。

 

BOSSギターワイヤレスWL-20とエレキギター接続図

 

とはいえどちらでも使用自体は問題ないので好みに寄ってくるようです。

例えばエレキで「WL20L」を使用するとケーブルによる音質劣化(変化)が無いことで、
高音が物理ケーブルのときより目立つとされており、
反対にエレアコなどで「WL20」を使用するとケーブルシュミレートの効果で音質劣化(変化)が入るため、
少し丸い音になるとされています。
(シミュレーションオンだと高音が削れるイメージなのでしょうか)

 

 

WL-20使い方の解説

WL-20の接続設定、使用方法

BOSSギターワイヤレスWL-20トランスミッターとレシーバーの合体図

 

WL-20の使い方自体は非常に簡単です。
まずはレシーバー側のtransmitter端子へトランスミッターを差込み、
自動接続設定を行います。

自動接続完了までオレンジ色のライトが10秒ほど点灯し、
その後緑色のライトが点滅しはじめると接続完了、スタンバイモードとなります。

(充電の際にはトランスミッターとレシーバーを合体させていることが多いと思われますので、
ここまでは既に終わっていることが大半でしょうね)

その後ギター側へトランスミッターを差込み、
アンプまたはオーディオインターフェースへレシーバーを差し込み使用していきます。
いずれもプラグの根元に小さなスイッチがあり、これが押し込まれて反応しています。
レシーバー側の青のライトが点灯していればOKです。

 

BOSSギターワイヤレスWL-20とオーディオインターフェース接続図

 

トランスミッターよりも少しだけレシーバーの方が大きいので間違えないように使用しましょう。

 

WL-20の充電方法

BOSSギターワイヤレスWL-20充電図

 

WL-20の充電は付属のmicroUSBタイプB端子で充電をしていきます。
最長稼働時間が違うためか、トランスミッター単体でも充電をすることができます。

赤点灯だと残り稼働時間がおよそ30分、
オレンジ点灯の場合の残り稼働時間はおよそ2時間、
緑点灯だとたっぷり充電がされていることを意味します。

 

 

WL-20の惜しいポイント3点

自然放電、保管方法の注意点

BOSSギターワイヤレスWL-20のスイッチの場所

 

WL-20はフォンプラグ根本付近にスイッチがあり、
ギターやアンプ・インターフェースに差し込むことでスイッチが入って自動でペアリング、
演奏しなければスリープに入ります。

充電のときはレシーバーにトランスミッターを差し込んで合体させて充電しますので、
演奏が終わって取り外し、保管しておくときにも収まりが良いので差し込んで合体させたくなりますが、
スイッチが入ってしまい電気を消費してしまうためご注意ください。

 

外観の問題

WL-20はよく見るとレシーバーの方が一回り大きいのですが、
ぱっと見の外観の判別がつきにくいです。

またギターに差し込んだときの見た目が、
如何にもワイヤレスツールを差してる感がでてしまうところも見た目で損してしまっているかもしれません。

 

お値段の問題

WL-20はレシーバーとトランスミッターセットで現在の店頭価格は21,600円となっております。
XVIVEなどのセットの価格を考えると確かに高いため、躊躇するかもしれません。

ただし、より遅延が少なく、好みはあれど音色も良くなる可能性があるため、
求めるものが合致すれば決して高過ぎる価格ではありません。
 

 

おわりに

BOSSのギターワイヤレスWL-20は、
現行のギターワイヤレスのなかでも価格と機能のバランスが非常によく、
はじめてのギターワイヤレスに非常にぴったりだと改めて感じます。

XVIVEやNUXなどのメーカーに比べると少しお値段がしますが、
レイテンシーや充電稼働時間を考えると非常にコストパフォーマンスは高いです。

いずれにせよ自宅でも手を出しやすくなったギターワイヤレスは、
本当にストレスなく音作りをした音色での練習ができますので、
非常におすすめです。

 

 

 

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